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こども病院へ寄付

更新日:2021年10月14日

はじまりは、ちょっとした一言でした。


ヤーンボミングdeひたちなかの準備中、編み地を繋ぐワークショップでいろんな方とわいわい作業しているときに、参加者さんの一人がつぶやいたのです。


「こんなにきれいな編み地なんだから、いろんな人に見てもらいたいねー」


それもそうねー、他にもお披露目できるイベントを考えてみますねーなんて言ってたのですが、その方はこう続けました。




「あのね、街中に飾っていろんな人に見てもらうのもいいんだけど、

 わたし、ぜひ、こども病院の子どもたちに見てもらいたいなーって思うの。」




ここらへんでこども病院と言えば、茨城県立こども病院のことです。


その名の通り子どもたちのための病院なのですが、地域のかかりつけの病院からの紹介でしか診療を受けられないシステムになっています。

つまり、かかりつけ医では診られないような、少し(もしかするとだいぶ)重い状態にある子どもたちがかかったり入院したりしている病院です。


その方は以前、地域の行事がらみで慰問に訪れたことがあるそうで、その時の子どもたちの様子が忘れられないとのこと。



「病院から何年も外に出られない子とかもいるのよね。

 今はこんなん(コロナ)だから、ボランティアでイベントしたりするのもできないから入院生活も寂しいんじゃないかな。

 せめてヤーンボミングとかできたら、密にはならないし、いろんな色がパッと目に入ってきてきっと気分も明るくなるよねー、と思うの。」



なるほど、それはいい案かもしれないですね。



ということで、あみもんどころメンバーとしてもこども病院になにかできないかなと探ることにしました。




つながる輪


あみもんどころは特にこれといった拠点があるわけでもなく、その時使えそうな場所をお借りして活動しています。

メンバーが展示会を開いているのをいいことに、よく地元ギャラリーに押しかけてそこでミーティングさせてもらったりしているのですが、なんとそのギャラリーオーナーさんのお友達にこども病院に勤務されている方がいらっしゃるとのことでした。


ギャラリーオーナーNさんにこども病院でヤーンボミングもいいねなんて話を少ししたところ、あっという間に


「いいじゃない、いいじゃない、私が話をしておくから、あなたは企画書書いて送りなさい。ひたちなかの企画書でいいから送ってちょっと説明して、お手紙よ、お手紙で書くのよ!」


と、すごい勢いで決められました。


あれよあれよという間に連絡も取ってくださり、言われるがままにヤンボミひたちなかの企画書を添えて「こんなことやってます。こども病院でも飾らせてもらえないでしょうか」といった趣旨のお手紙を送付。

Nさんの強力な根回しもあって(笑)、あっという間にこども病院でヤーンボミングについて検討していただけることになりました。


(つながるときはあっという間につながるんですよね)




ただ、結果としては企画見送りとなりました。


コロナ禍真っ最中であるため、部外者が院内に入って作業する可能性のある事や複数の人間が触れるものを展示するのは衛生上難しいとのことでした。

まぁ、そりゃそうですよね、病院のスタッフさんはそれでなくてもお忙しい時期でしたから。


しかし、「企画としてはとても素敵なのでコロナが収まったらぜひ」と言っていただけました。


あみもんどころスタッフにはあみぐるみ作家が多いため、ヤンボミもいいけどあみぐるみをプレゼントできても素敵ね、なんて話も一連のやり取りの中で出たりしました。




夏祭り


こども病院でヤンボミを、なんて話が出たのは冬のころでしたが、それからしばらくして、あみもんどころメンバーninoに連絡が入りました。


曰く「あの話、まだ生きてますか?」


あの話とは、あみぐるみを子どもたちに、という話です。

生きてます、っていうか、いつでも行けます。



お話によると、こども病院では入院している子ども向けに毎年夏祭りを開催しているとのこと。

ですが新型コロナ感染予防のため、2020年は中止になっていたそうです。

どこもかしこもそうでしたが病院内での行事も軒並み中止になるなか、さすがに2年連続で夏祭りがないのはかわいそうなので今年(2021年)はなんとか開催したい。ついてはお祭りの景品としてあみぐるみを提供してもらえないだろうか、というお話でした。



ninoはよく水戸のお祭りの時などに委託店の協力のもと「あみぐるみ釣り」を開催している実績があるのです。

頭に小さな金属のわっかがついているあみぐるみを釣り上げるイベントは、どこでも子どもたちに大人気です。




本当ならこども病院の子たちにも釣りを楽しんでもらいたいのですが、密になるのを避けるために釣りはしないとしても、一個ずつなにかの景品として配ることはできるのではないかとのお話でした。




やりますやります


あみもんどころメンバーはなぜかあみぐるみ作家率多めなのです(そうでないといけないということではないです念のため)


あみぐるみで子どもたちに笑顔を届けられると思ったら、あっという間に編んじゃいます。




入院中の子どもたちの分プラスアルファで130体近くを用意しました。

(そのうち100体以上をninoが一人で担当しておりますすごい)


これらをまとめてこども病院にお渡ししたら、スタッフさんたちが検品して個包装して景品にしてくれるという手はずでした。


その他、写真集はこちら




うれしいお知らせ


2021年の夏もまた、コロナ旋風が吹き荒れてしまい、夏祭りも開催されるかどうかぎりぎりまでわかりませんでした。


病院にあみぐるみを届ける時も「訪問は2名まででお願いします」と言われ、こそっと行って、ささっと渡して、すっと帰ってくる感じに。

それでもお忙しい中スタッフさんが何名もお相手してくださいましたありがとうございました。



結局、また夏祭りは中止になってしまったそうです。



それでも子どもたちに色々な景品が入ったセットをそれぞれプレゼントされたそうで、あみぐるみたちも無事、子どもたちの手に渡ったようでした。


早くコロナが落ち着いて、院内での行事もできるようになるといいね、としんみりしていたら、スタッフさんから素敵な画像が送られてきました。



新生児室にいる赤ちゃん用にとたくさん用意していたひよこのあみぐるみ、それをお父さんが手に持って、赤ちゃんに見せてくれているほんわか画像です。


スタッフさんが交渉して特別に撮影させていただいたそうで、実物を掲載するわけにはいかないのでイメージ画像がこちらです。





あみもんどころメンバー、叫びました。


それぞれの場所でスマホを見ながら、叫びましたよね。



かわいいからー!

赤さん、そこにいてくれるだけでかわいいからー!

お父さんの優しいまなざしが素敵だからー!



あみぐるみを喜んで受け取ってくれてありがとうございます。

わざわざご報告くださったスタッフさん、ありがとうございます。


「癒されました」ってお父さんも言ってくださってたそうですけど、いやいやいや、癒されたのはこちらですから!



おっきく育てーーーー!!!




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